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2012年12月31日 (月)

着物のお直し例 その14 胴裏のかび

Dourakabi2


先日お母様が着ていた小紋の胴裏がカビて黄変してしまったので直してほしいというご依頼がありました。お客様はお母様と背格好も同じなので寸法の変更もないので、このままお召しになりたいというご希望でした。拝見すると胴裏が全体にわら半紙のような薄茶色に変色して斑点状に濃いシミができています。胴裏の生地も弱っていて縫い目の箇所がもう切れそうになっていました。小紋の地色も淡い色なので胴裏のカビが移ってシミになり始めています。小紋の地色も胴裏の薄茶色の影響を受けてくすんでいます。昭和30年代から40年代の前半頃はまだ上質な生糸も少なく、そのころに製造された胴裏は目方を重くするために糊で増量されていました。保管状態の善し悪しにかかわらずその頃の胴裏は画像のような状態になってしまいます。このようになってしまえば生地も弱ってしまい、仮に晒しても元の白さには戻らないし切れてしまいます。またこのまま放っておくと表の生地にシミが移ってしまいますのでなるべく早い時期に交換をお勧めします。胴裏だけ新品に交換することもできますが何十年も前に仕立てた着物ならば洗い張りをお勧めします。絹は水で洗うことで元の艶や張りが戻ります。また、今の胴裏は蛍光増白剤を使っていますので時間がたっても黄色くなりにくくなっています。ただし湿気によるカビは生えてしまいますので虫干しだけは慣行してください。

詳しくはこちらのホームページをご覧ください。http://www.someshokunin.com/

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